【K14C】 直列4気筒 1.4L [Kシリーズ]
多彩なバリエーションの主力ユニット
- 日本メーカー / スズキ
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1.2LのK12系には気筒あたり2本のインジェクターを備えるK12C「デュアルジェットエンジン」を設定。先代スイフトの2013年のマイナーチェンジ時に登場したものを改良したユニットで、燃費向上のために圧縮比を12.5までアップ。ノッキング対策として吸気バルブのすぐ上流に個別のインジェクターを設置し、ポート噴射のまま直噴に近い吸気冷却効果を狙ったものだ。
また18年7月のジムニーシエラのフルモデルチェンジで、縦置き1.5L直4のK15Bがデビューした。
いっぽう1.0L・3気筒のK10系は国内向けでは直噴ターボとなり、小型SUVクロスビー、2020年夏までインドから輸入されていたグローバルBセグメントのバレーノなどに搭載される。
APPLICATION:Xbee, Swift, Jimny Siera, etc.
1.4LターボエンジンのK14Cは、各シリンダーに7つの噴射口を持つインジェクションノズルを配置。高圧燃料ポンプで噴射圧力を高めて噴霧を高微粒化し、燃焼効率を高める。
シングルスクロール式ターボチャージャーはアクセル操作に対するレスポンスを高めるため、ノーマルクローズ制御を採用。排ガスの流入量を調節するウェイストゲートバルブを閉めて、タービン回転数を高く保つことで全閉から全開での過給応答性を向上する。
これまで国外専用だったKシリーズの1.4L版を直噴ターボ化し、2017年登場のエスクードから国産車初搭載。ハイオク仕様のスイフトスポーツでは、低回転のトルクを上積みしたチューニングが施され、103kW/230Nmにパワーアップされている。