【2UR-GSE】 V型8気筒 5.0L [URシリーズ]
LC500では10速ATと組み合わせるプレミアムユニット
- 日本メーカー / トヨタ

シリーズの最初は1UR-FSE型でレクサスLSに搭載、いまではすっかり定着した直噴+ポート噴射併用のD-4Sを採用し、電動VVTを備えていたのもニュースとなった。
スポーツユニットである2UR-GSE型はフラッグシップとして高回転域の出力を重視し、2系統切り替え式のインテークマニフォールドを1系統大流量タイプに変更。バルブリフトを吸気側9%、排気側3%高めるカムプロファイル、慣性質量低減のためのチタン合金バルブ、剛性向上のためのラッシュアジャスターの廃止等の改変と圧縮比のアップが実施される。
その後、新型レクサスLC、LSのハイブリッド用エンジンは3.5L・V6の8GR系にダウンサイズされたが、18年にデビューしハイブリッドとなった三代目センチュリーは2UR-FSE型を選択、圧縮比やカムプロファイルの変更で出力特性はスポーツモデル用から大きく変わっている。
APPLICATION:Lexus LC, RC, etc.
いまでは希少な大排気量NAスポーツエンジンの代表格が、レクサスLC、GSF、RCFに搭載されるこの2UR-GSE型ユニット。最高出力の発生回転数は7000rpmオーバーで、高回転化に対応すべく排気バルブは軽量なチタン製だ。組み立て後に1基ずつクランクシャフトを強制回転させてアンバランス量を計測し、クランクプーリーにウェイトを組み込んでバランスを修正している。