【BR06(NA)】直列3気筒 0.66L [BR06]
日産が初めて開発を行なった軽自動車用エンジン
- 日本メーカー / 日産

近年のトレンドどおりロングストローク型で、他社の軽自動車用エンジンが660cc専用設計であるのに対し、1.0Lまでを想定するBR系の骨格が持つ剛性の高さを生かすことで優れた静粛性の確保に成功している。
日産が世界で初めて実用化した気筒あたり2本の燃料噴射ノズルを持つデュアルインジェクターも採用し、自然吸気仕様で12.0という高圧縮比を実現。水冷4層積層タイプのEGRクーラーを採用したほか、鏡面加工カムシャフト/クランクシャフトなどでフリクションロスを低減。ターボは電動ウェイストゲートと最新世代に相応しい構成である。
APPLICATION:Dayz, Roox
直噴ではなくポート噴射だが1気筒に2本のインジェクターを搭載し、燃料噴射量を分散させることで微粒化と広角噴霧を実現。また燃焼室のより近くにインジェクターを配置することでポート壁面への燃料付着も抑制し、燃焼の安定化を実現している。
自然吸気仕様には、4層式水冷クーラーを備えたEGR(排ガス再循環)システムを採用しポンピングロスを低減。触媒の奥に見えるクーラー部分の左側に伸びる2本のパイプは、上から冷却水が入り、下から温められた冷却水が出ていくレイアウトだ。
ピストンは冠面の裏側にリブ状の突起を設けた独自の形状を採用。このリブにオイルジェットを噴射することで冷却効果を高めノッキングを抑える。クーリングチャンネル付きピストンよりも生産コストが抑えられるという利点がある。