【HR12DE(e-POWER)】直列3気筒 1.2L [HRシリーズ]
e-POWER用エンジンとして国内市場で存在感を増す
- 日本メーカー / 日産

10年には量産車として世界初のデュアルインジェクターを採用し、燃料の噴霧状態を改善したバージョンが登場。12年には1.2Lをベースに直噴+ミラーサイクル+スーパーチャージャーで1.0L並みの燃費と1.5L並みのトルクを両立するユニットも用意されたことがある。
さらに16年には発電に特化したe-POWER用のHR12DE型が誕生。吸気側カムプロファイルを変更しミラーサイクル化することで圧縮比を12.0まで高め熱効率を向上させている。
このエンジンはノートe-POWERに続きミニバンのセレナe-POWERにも搭載。日産ひさびさの月販1位2位を獲得する立役者となった。
2020年にはe-POWERのコンパクトSUV、キックスもデビュー。21年にフルモデルチェンジしたノートにも引き続き使われている。
APPLICATION:March, Note, Kicks, Serena, etc.
タイヤを駆動しないので過渡特性を考慮する必要性が薄いe-POWER用エンジンは、発電時の効率を最重視した特性に変更。ミラーボアコーティングも採用したほか、ウォーターポンプなどの補機類はすべて電動として駆動ベルトを廃止している。