【S8-DPTS】直列4気筒 1.8L [S8-DPTS : SKYACTIV-D 1.8]
最大トルクはそのまま排気量を拡大した注目ユニット
- 日本メーカー / マツダ

当時のSKYACTIV-D1.5と同じ270Nmの最大トルクとした理由はRDE(リアルドライビングエミッション)対策。排気量の余裕を生かし、エンジン回転数を抑えながら大トルク領域でもEGR(排ガス再循環)を使ってNOxの発生を抑えている。
D1.5は1600rpm以上で発生トルク200Nmを超えるとEGRを使うことができなかったが、D1.8はフルトルクでも混合気の10%以下ならEGRの導入が可能になった。
排気量アップにより同じトルクの発生にも余裕が生まれ、多くのEGRを使っても空気がたくさん入るので燃焼状態もより好転する。マツダがかねて提唱してきたアップサイジング/ダウンスピーディングを実現したエンジンと言えるだろう。今後導入されていくRDEでの排ガス規制に向けたマツダの回答だ。
APPLICATION:Mazda3, CX-3, CX-30
ブロック自体はSKYACTIV-D1.5と共通のため、エンジン外観や前部の樹脂製インテークマニフォールド内に収められた水冷式インタークーラーのレイアウトなどはほぼ同じ。インジェクターは高い応答性のマルチホールピエゾ式で、ターボは可変ジオメトリーのシングルとなる。