【SH-VPTR】直列4気筒 2.2L [SH-VPTS/VPTR : SKYACTIV-D 2.2]
圧縮比の変更と急速多段燃焼でさらなる進化
- 日本メーカー / マツダ

それを防ぐために燃焼をリタードせざるを得ないので有効膨張比が低下する、エンジン強度が必要で機械的な抵抗損失が大きいなど、さまざまな問題点を抱えていた。圧縮比14.0という数値は厳しいエミッションをクリアし軽量で効率の高い新世代のディーゼルエンジンを生むキーワードなのだ。
本機ではVGターボではなく運転状況で大小を切り替える2ステージターボ、マルチホール・ピエゾインジェクターによる多パターン燃料噴射、排気を直接新気に還流させてEGR効果を得る排気二度開きバルブなどを用い、酸化触媒とDPFだけでNOx後処理システムを使わずに国内外の最新排出ガス規制をクリアしている。CX-8デビュー時に大幅アップデートされたデンソー製i-ARTインジェクターを使う最新仕様が18年にCX-5にも搭載された。
APPLICATION:Mazda6, CX-5, CX-8
エンジン始動直後の暖機アイドリング中に起こりうる半失火状態を抑制するため、吸入行程中にわずかに排気バルブを開き高温の排気をシリンダーに逆流させて圧縮時の温度上昇を促進し、着火の安定性を向上させる。