【3.0 TFSI】 V型6気筒 3.0L [EA839 : 2.9/3.0 TFSI]
ホットインサイドでコンパクト化したV6ターボ
- ドイツメーカー / フォルクスワーゲン/アウディ

V6において常道とされる60度バンクに対してピンオフセットが小さく、クランク剛性が高く取れるのも美点である。
バンク角内の大きなスペースを生かし「ホットインサイド」のバンク内排気構造としているのが本シリーズの特徴。ちなみに先代のEA837型はバンク内にスーパーチャージャーを収めていた。
ハイパフォーマンス版の2.9 TFSIはターボをふたつ装着、クランクベアリングを3.0L仕様に対して2mm拡幅し、高出力に対応している。
アウディ独自のVVT&L・AVSによってバルブリフトは2段階に設定され、低負荷時は吸気バルブ早閉じのミラーサイクルを実施。負荷が高くなるとリフトは6mmから10mmへ、開弁時間もクランク角130度から200度に増やしてオーバーラップによる掃気を促進する。
ブロックとヘッドの冷却経路は独立しており、早期暖機と大出力発揮時の冷却を両立させている。
APPLICATION:Audi RS4, A7, A8, Volkswagen Toureg
画像は3.0 TFSIのシングルターボの構造。60度V6に比べて広いスペースを得られるのがわかるだろう。排気流路を短くできることから、排気のエネルギーが高いままタービンに導けるのがホットインサイドの特長。