【F163】 V型6気筒 3.0L [F163]
プラグインハイブリッドの跳ね馬を支える心臓はV6に!
- その他の国のメーカー / フェラーリ/マセラティ

また、ピン共用の片バンク3気筒では偶力の発生が避けられないので、完全バランスの水平対向としてしまうケースが多い。Dino206&246GT以来、約半世紀ぶりに登場したフェラーリの新型V6は、敢えて120°バンクを採用してきた。最たる理由はバンク間にターボを配置するためである。
昨今のV8ターボではクロスプレーンでの排気干渉を避ける目的で採られる手法だが、本機では純粋にターボエンジンの吸排気効率を上げる目的による。バンク外側のターボ配置より排気流長を短縮でき、結果として排圧を低減できる。
IHI製のターボチャージャーは相互逆回転のシンメトリーで、V8用より小径化され回転質量を11%低減、180,000rpmを許容する。
SF90用F154から採用されたセンター配置のプラグとインジェクターは350barの噴射圧を実現。モーターの助力で同じボアストのV8を上回る出力を発生する。
APPLICATION:296GTB