【Nettuno】 V型6気筒 3.0L [Nettuno]
プレチャンバーを市販車用エンジンに採用！
90度V6というレイアウトは、フェラーリのV8ユニットから2気筒を落としたものと思われ、実際に冷却水通路やライナー、補機レイアウトはマセラティにも使われていたF154系V8と同一である。
対向するシリンダー同士のクランクピンは共用。等間隔点火のためのクランクピンオフセットは設けられていない。
最大の注目点は、今日のF1／LMP1用エンジンの流行技術であるプレチャンバーシステムを、市販エンジンとして採用したこと。元祖ともいえるホンダのCVCCは希薄燃焼を実現するための手段だったが、本機では高負荷運転時のノッキング抑制が主目的。
低負荷／低ブースト時にはポート噴射メインの運転となるため、インジェクターはチャンバー内ではなくふたつの吸気バルブ間にトップフィードで配置される。これにより、プレチャンバー式特有の問題である騒音と振動を、巡航時には回避できるとしている。
APPLICATION：Maserati MC20
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