ブリヂストン、購入電力の100%再生可能エネルギー化を新たに国内6工場で達成

ブリヂストンは、2021年にタイヤ4工場で100%再生可能エネルギー化を実現している（※1）。今回の切り替えにより、国内の生産拠点における再生可能エネルギー比率（電力）（※2）は約90%となる。

100%再生可能エネルギー化を達成した国内の工場は以下の通り：

同社は、再生可能エネルギー導入を通じて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」（※3）で掲げる「Energyカーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支えること」を目指している。ネイチャーポジティブ（※4）に向けて、バリューチェーン全体でカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現とビジネスを連動させる独自のサステナビリティビジネスモデルを進化させている。

カーボンニュートラル化に向けては、2030年までに同社が排出するCO2の総量（Scope1、2）を2011年対比50％削減し、2050年にはカーボンニュートラルの実現という目標を掲げている。また、「2030年 長期戦略アスピレーション（実現したい姿）」（※5）に基づき生産拠点のグリーン＆スマート化を推進している。グローバルでの再生可能エネルギー比率（電力）を2023年に50％以上、2030年までには約100％にする計画だという。

目標の実現に向けて、国内工場の他にも、欧州グループ会社（BSEMIA）の全拠点と中国の2工場（天津、無錫）などで全てを再生可能エネルギー由来の電力へと切り替える。同時に、欧・米・タイ・日本の工場で太陽光発電による電力供給を開始（※6）するなどの取り組みを進めている。

※1：2021年7月8日
「国内タイヤ4工場で購入電力100%再生可能エネルギー化を達成 中期事業計画の実行を通じてサステナビリティビジネス構想実現を加速」

※2：ブリヂストングループにおける再生可能エネルギー比率（電力）については以下の式を用いて算出。
「（購入電力における再生可能エネルギー量＋再生可能エネルギーによる自家発電量）／（購入電力＋再生可能エネルギーによる自家発電量－売電量）」

※3：Bridgestone E8 Commitment（ブリヂストンイーエイトコミットメント）
ブリヂストングループは､「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を制定。これを未来からの信任を得ながら経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値（Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment）を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・社会・パートナー・お客様と共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていくとしている。
参考

※4：ネイチャーポジティブ
自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性・自然資本の損失を止め、反転させることを意味しており､事業活動による生物多様性・自然資本への負荷を低減し､自然の恵みを維持し回復させ､自然資本を持続可能に利用する社会経済活動への変革が意図されている。

※5：2022年8月31日
「2030年 長期戦略アスピレーション（実現したい姿）- Bridgestone 3.0 Journey -レジリアントな"エクセレント"ブリヂストンへの道筋」

※6：2023年2月15日
「ブリヂストン、国内タイヤ工場でPPAによる太陽光発電を開始」