世の中は学びに溢れてる ⑥ 社内インタビュアーの重要性
一見関係なさそうなことでも、抽象化することで示唆を見出し、それを自分の業務に直結する具体的な学びに繋げる、という考え方を紹介する連載の第6回。今回は、元サッカー日本代表で現在は経営者として、そして登録者数25万人を有するユーチューバーでもある、鈴木啓太さんに着目したい。
TEXT：貝瀬 斉（Hitoshi KAISE：ローランド・ベルガー）
鈴木さんのユーチューブでは、様々なサッカー関係者へのインタビュー動画をあげている。たまたま筆者の高校の同級生であり、元日本代表キャプテンの森岡隆三さんへのインタビューを見つけたのが、鈴木さんの動画を観るきっかけだった。同じ高校に同じタイミングで在籍していても、プロを何人も輩出したサッカー部は、一般の生徒から見えない世界も多かった。全国大会出場など華々しい戦績を残していた裏側で、サッカー部や森岡さんにどんな苦労や葛藤があったのか、大変興味深く拝見した。それを機に、鈴木さんの動画をいくつも観るようになったのだが、そのうちふと気づいた。「インタビュイーの話も面白いが、それを引き出すインタビュアーの鈴木さんが面白い」のである。
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ローランド・ベルガー パートナー。
横浜国立大学大学院工学研究科修了。
完成車メーカーを経てローランド・ベルガーに参画。その後、ベンチャー経営支援会社、外資系コンサルティングファームなどを経て復職。
20年以上、モビリティ産業において、完成車メーカー、部品サプライヤー、総合商社、ファンド、官公庁など、多様なクライアントにサービスを提供。
未来構想づくり、コアバリュー明確化、中長期事業ロードマップ策定、新規事業創出、事業マネジメントの仕組みづくり、協業の座組み設計と具現化支援、ビジネスデューデリジェンスなど、幅広いテーマを手掛ける。
特に、クライアントと密に議論を重ねながら、生活者や社会の視点に基づき、技術を価値やビジネスに昇華するアプローチを大切にしている。
