日産、三重県明和町とEVを活用したまちづくりで携協定。災害時のEV貸出も
日産自動車は7月8日、日産プリンス三重販売と三重県明和町の3者間で脱炭素化実現と、災害に強い持続可能なまちづくりに向けて電気自動車(EV)を活用していく連携協定を締結した。
明和町は、2050年までに温室効果ガス実質排出ゼロの脱炭素社会の実現を目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、公共施設への太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入を積極的に推進しながら、SDGsの推進や持続可能で強靱なまちづくりに向けた防災・災害対策にも積極的に取り組んでいる。これらの一環として、日産の軽EV「サクラ」を公用車として導入している。
日産は、これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークを生かし、エネルギーマネジメント、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズム、地域交通、次世代教育を通じ、脱炭素化、強靭化(災害対策)の実現により社会変革を促す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を国内の販売会社と推進している。EVの普及によるゼロ・エミッション社会構築を目指し、SDGsの達成や地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体との連携を進めている。
今回、脱炭素化や強靱化の実現を目指す明和町が「ブルー・スイッチ」に賛同し、同協定を締結する運びとなった。
同協定により、EVの普及促進やその積極的な活用、町民の環境意識向上のためのEV普及啓発イベントでの連携、「走る蓄電池」としてのEV活用やPRなどで協力していく。太陽光発電やEV等充給電設備(V2H)の補助金制度などの諸施策の実施や、日産が児童向けに開催している環境教育イベント「日産わくわくエコスクール」実施での協力、災害による停電時に日産販売会社が町にEVを貸与し、町が避難所等の非常用電源としてEVを活用することなども含まれる。
3者は、EVの積極的な活用により脱炭素社会を推進し、環境・防災対策など、同協定締結に基づく取り組みを行い、明和町が目指すゼロカーボンの実現とクリーンで住みやすい持続可能なまちづくりに向けて共創する。