日産「フェアレディZ」177台をリコール…歩行者との衝突時に歩行者頭部保護の基準を満足しないおそれ
日産自動車は、フェアレディZのバンパーハーネスに不具合があり、歩行者との衝突時にポップアップフードが正常に作動せず、歩行者頭部保護の基準を満足しないおそれがあるとして、2024年10月24日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年7月6日~2024年1月26日に製造された177台と、後付用品および交換修理用部品として出荷したものの一部。
今回リコールの対象となるのは、以下の通り。
・2022年7月6日~2024年1月26日に製造されたニッサン フェアレディZ177台
・2023年10月13日~2024年7月10日に後付用品および交換修理用部品として出荷したフロントバンパー188個
不具合の箇所は、バンパーハーネス。ポップアップフードの電気配線において、バンパーハーネスのコネクタ端子配列が不適切なため、歩行者衝突検知センサの入力値が正しく演算されない。歩行者との衝突時にポップアップフードが正常に作動しない場合があり、最悪の場合、歩行者頭部保護の基準を満足しないおそれがある。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。社内情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両を正しい端子配列のバンパーハーネスに交換し、金色のシールをモデルナンバープレートの右横に貼り付ける。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。