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いすゞとUDトラックス、新東名高速道路で自動運転大型トラックの公道実証を開始。2027年度の自動運転レベル4トラック事業の開始に向けて技術開発を加速

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いすゞとUDトラックス、新東名高速道路で自動運転大型トラックの公道実証を開始。2027年度の自動運転レベル4トラック事業の開始に向けて技術開発を加速

いすゞ自動車とUDトラックスは、経済産業省と国土交通省が推進する「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」の「高速道路における高性能トラックの実用化に向けた取り組み(テーマ3)」に参画している。いすゞとUDトラックスは、日野自動車、三菱ふそうトラック・バスとともに、国内商用車メーカー4社合同で、本日より、新東名高速道路における公道実証を開始した。

今回の実証においては、いすゞ・UDトラックスともに、いすゞの大型トラック「ギガ」をベースに開発された自動運転レベル4トラックが各社1台ずつ使用される。車両総重量(GVW)25トンの6x2モデルに、自車の位置を推定する「GNSS(衛星測位システム)」、車両の挙動を検知する「IMU(慣性計測ユニット)」、前方・側方の物体を検知する「ミリ波レーダー」、車両周辺360°をスキャンする「LiDAR」などの高性能センサを搭載。ボディには”RoAD to the L4”のロゴデザインと各社の企業ロゴがデザインされた。これらの車両を用いて、新東名高速道路の駿河湾沼津サービスエリア(SA)~浜松SA間において、中継エリアの自動発着を模擬したSA/パーキングエリア(PA)における自動発着、インフラ協調の先読み情報支援(非突発情報/突発情報)、走行時の遠隔監視機能など、自動運転を社会実装する際に必要となる複数の機能の確認・検証が行われる。

いすゞの実証車両
UDトラックスの実証車両

いすゞグループは4月に公表した中期経営計画「ISUZU Transformation - Growth to 2030(IX)」において、自動運転ソリューションを新事業の柱として確立することを掲げている。このIXでは2027年度から日本・北米を起点に自動運転レベル4のトラック・バス事業を開始することが目指されており、昨年末より、自動運転の先進技術を有するパートナー4社との協業を推進し、社会実装に向けた動きが加速されている。2027年度の自動運転レベル4トラックの事業化にあたっては、手始めにグループの自社物流網である栃木県から中部・関西などの補給部品倉庫間で、自動運転レベル4トラックの実現が目指される。

大型トラック「ギガ」をベースに開発したいすゞ・UDトラックス両社の自動運転レベル4トラック(イメージ)
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Motor Fan illustrated

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