BMW「320d xDrive」など8車種約1.4万台をリコール…火災に至るおそれ
ビー・エム・ダブリュー(BMW)は、320d xDriveなど8車種の排気ガス再循環装置モジュールに不具合があり、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2024年11月18日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年2月27日~2022年2月1日に製造された1万4,514台。
今回リコールの対象となるのは、2019年2月27日~2022年2月1日に製造されたBMW 320d xDrive、320d xDrive Tr.、523d、523d xDrive、523d xDrive ツーリング、623d グランツーリスモ、X3 xDrive20d、X4 xDrive20dの8車種1万4,514台。
不具合の箇所は、ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置(EGR)モジュール。製造工程にばらつきがあったため、冷却水が漏れるものがあり、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入して付着し、溶損する可能性がある。最悪の場合、火災に至るおそれがある。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。市場からの不具合報告により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のエンジンコントロールユニット(DDE)のプログラムを対策プログラムに書き換え、冷却水の漏れやエンジン過熱を早期に感知させ、警告灯を点灯する。
インテークマニホールドの溶損が拡大する前に保護機能の作動とエンジン警告灯を点灯し、出力を制限する。警告灯が点灯した場合は、排気ガス再循環装モジュールの点検を行い、必要に応じて良品と交換する。改善対策済車には、左フロントドアロアヒンジ取り付けボルト(下側)の頭に白ペンを塗布する。
使用者にはダイレクトメール等で通知、または車両に直接インカーコミュケーションメッセージを送信し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。