日産、EVコンセプトカー第4弾「ニッサン ハイパーパンク」を発表
ハイパーパンクは、コンテンツクリエイターやインフルエンサー、アーティストをはじめとするスタイルとイノベーションを重視するユーザーに向けたコンパクトクロスオーバーEV。クルマの中での制作活動やクリエイターとのコラボレーションを可能にするコネクティビティ技術を搭載し、バーチャルとリアルの世界や、クルマの中と外がシームレスにつながることを目指して開発された。
エクステリアデザインは、立体的で多角形を強調し、クルマとデジタルの融合を表現。空力性能やデザインの流行に左右されない力強さを感じさせるスタイルで、「これまでの常識にとらわれることなく、他者とは異なる自己表現をしたいというオーナーのマインドと、新しい技術やデザインにチャレンジする」という日産の姿勢を表現したという。
ボディカラーは目を引く色彩を採用し、見る角度や光の当たり方で色の見え方が変わる。コンパクトなオーバーハングと23インチの大径ホイールにより、市街地もオフロードも走れる多用途なクルマの特徴を表現。ヘッドライトやテールランプ、リヤシグネチャーのデザインは、ボディの表面と一体化した多角形の形状を強調した。
インテリアは和紙や折り紙をモチーフとし、和のテイストを感じさせながらデジタルとアートが融合する室内空間の実現を目指した。車載カメラで撮影したクルマ周辺の景色の映像を、AIがオーナーの好みに合わせて漫画調の景色やさまざまなグラフィックパターンの景色に変換し、コックピットに配置された3面ディスプレイに映し出すなど、現実とメタバースの世界が融合したような空間を演出する機能を備えている。
ヘッドレストに内蔵したバイオセンシングセンサーは、ドライバーの健康状態などを検知できるだけでなく、検知結果を基にAIがドライバーの気分を解析し、気分に合わせて自動的に照明を調整したり、室内空間に統合されたスピーカーから最適な音楽を流したりすることができる。
車載バッテリーを使用して創作活動に必要なデバイスを充電できるほか、イベントなどを行う際には、V2X（Vehicle-to-everything）機能により必要な電力をクルマから供給することも可能にした。
日産は「ジャパンモビリティショー2023」一般公開に先駆け、10月19日から25日の期間限定で、東京・新宿の「クロス新宿ビジョン」で、同モデルを含むEVコンセプトカー4台の3D映像を放映する。10月25日からは、Epic Gamesが手がけるオンラインゲーム「フォートナイト」内で、「Electrify the World」を公開。ゲームを通じてEVコンセプトカーの世界観を体験できる。
「ジャパンモビリティショー2023」の一般公開日は、10月28日～11月5日。東京ビッグサイトで開催される。
