日産、富山県射水市らと連携協定。EVや再生可能エネルギーを活用した脱炭素化と災害対策強化で共創

射水市は、脱炭素社会の実現を目指す「ゼロカーボンシティ」を表明し、再生可能エネルギーの普及促進やSDGsの推進などの環境対策に取り組んでいる。取り組みの一環として、「日産リーフ」5台などのEV10台を含む電動車29台を公用車として導入しており、公用車の電動化率30％を達成している。EVから電力を取り出せる可搬型給電機1台の導入や、PPAによる太陽光発電システムを設置した市庁舎の立体駐車場に急速充電器1基（50kW×2口）を整備するなど、カーボンニュートラル実現と、持続可能で強靭な街づくりを推進している。

日産は、EVに関するノウハウやネットワークを活かし、エネルギーマネジメントやサーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズム、地域交通、次世代教育を通じ、脱炭素化、強靭化（災害対策）の実現により社会変革を促す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を国内の販売会社と共に推進。EVの普及によるゼロ・エミッション社会構築を目指し、SDGsの達成や地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体や企業との連携を進めている。

今回、脱炭素化や強靱化の実現を目指す射水市が「ブルー・スイッチ」に賛同し、同協定の締結を行う運びとなった。

同協定の内容は、以下の通り。

1. カーボンニュートラルの実現とEVの普及に関する事項
・市民及び市内事業者へのEVの普及促進活動の実施（充電インフラ導入支援補助金の告知等）
・市で開催する環境イベントでのEV展示、給電デモ実施
2. 再生可能エネルギーの普及に関する事項
・市民や市内事業者への再生可能エネルギー普及促進（住宅用太陽光発電システム設置補助金の告知等）
・再生可能エネルギーや、EVを活用したエネルギーマネジメントに関するノウハウの提供
3. 災害時における支援に関する事項
・災害による停電時に、日産販売会社が市にEVを貸与し、市が避難所等の非常用電源としてEVを活用
・避難訓練や防災訓練でのEV活用
4. 環境教育の実施に関する事項
・「日産わくわくエコスクール」の実施など、環境教育での協力、連携
5. その他、協議し必要と定める事項

4者はEVや再生可能エネルギーの積極的な活用により脱炭素化を推進し、環境・防災対策等、同協定締結に基づくさまざまな取り組みを行い、カーボンニュートラルの実現と自然環境の保全、持続可能なまちづくりに向けて共創する。