川崎市、自動運転バスのレベル4実装に向けたプロジェクト始動。国交省事業に採択
神奈川県川崎市は7月2日 、都市部における自動運転バスの実装をテーマとした提案事業について、国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」に応募し、採択を受けたと発表した。
今後、実証走行に向けた関係者との調整を進めるとともに、同市が事務局を務めるレベル4(※)モビリティ・地域コミッティを組成するなど、都市部における自動運転バスの実装に向けた取り組みを進める。
同市では、深刻化する運転手不足の影響などから、路線バスの減便が余儀なくされている。市民生活への影響や都市の利便性が著しく低下する懸念を抱えていることを踏まえ、同市の強みである都市の利便性の確保と持続可能な地域公共交通環境の形成を目指していく。
走行予定エリアは、川崎市内~大田区内と川崎駅周辺の2エリア。8月から事業を開始し、2025年2月に終了予定。走行時期は調整中。
自動運転車両の運行は川崎鶴見臨港バスが担当し、車両・システム総合調整や3D地図の提供はアイサンテクノロジー、実証実験統括や自動運転車両販売はA-Drive、自動運転車両および自動運転システムの開発はティアフォーが担当。そのほか、損害保険ジャパン、SOMPO リ スク マネジメント、KDDI、京三製作所、LocaliSTが同事業に参画する。
※レベル4:自動運転化レベルの定義において、システムが全ての動的運転タスクおよび作動継続が困難な場合への応答を限定領域において実行するもの(国土交通省:自動運転車の安全技術ガイドライン引用)