アイサンテクノロジー、川崎市の自動運転実証実験に参画。2027年度の路線バスレベル4実装目指す
アイサンテクノロジーは8月5日、神奈川県川崎市で行う自動運転バスのレベル4実装に向けた実証実験に参画すると発表した。
同実証実験は、自動運転技術を活用した路線バスを用いた神奈川県川崎市が実証主体となって行うもの。自動運転技術の活用により、全国的な課題となっている運転手不足への有効な対策として、さまざまな分野との連携により、ほかの地域へも横展開できる「川崎モデルの構築」を目指す。
運行ルートは、川崎駅前と市立川崎病院を結ぶ環状ルートと、大師橋駅と東京都大田区の天空橋駅を結び多摩川スカイブリッジを走行するルートの2経路。2つの自治体や警察が所管するエリアを跨ぐ路線バスルートで自動運転レベル4の実装に向けた実証実験を行うのは全国で初めてとなる。
自動運転のシステムは、高精度3次元地図情報、高度なセンサー技術、信号情報を連携することで安全かつ効率的な運行を目指す。自動運転時の最高速度は35km/hを予定する。
自動運転バス車両は、これまで全国で実証走行を行っている現行モデル「ティアフォー製Minibus v1.0」に自動運転を制御するシステムのバックアップ機能を新たに搭載し、航続距離もアップした「ティアフォー製Minibus v2.0」を用いる。
運行時期は、2025年1月13日からテスト走行を開始し、2025年1月27日頃から10日間の予定で実証運転を行う。テスト走行では関係者のみの乗車とし、実証運転では一般の人も乗車できる。2024年度はレベル2で運行し、2027年度のレベル4実装を目標とする。