モネ・テクノロジーズ、東京臨海副都心で自動運転レベル2の移動サービスを提供。2024年度後半開始
MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)は8月28日、東京臨海副都心の公道で、自動運転技術を用いた移動サービスを2024年度後半に開始すると発表した。
対象エリアは、東京都による「自動運転の実装に向けた社会受容性向上支援事業」の推進区域(※1)に設定されている有明・台場・青海地区。トヨタ自動車のミニバン「シエナ」をベースに、モネ・テクノロジーズが調達した車両2台を使用し、自動運転レベル2(※2)の移動サービスを提供する。乗車定員は5人(運転手を除く)、速度は時速40km未満。
2024年度中の乗車運賃は無料で、同社がオンデマンドサービス向けに提供するアプリ「MONET」での乗車予約が可能。はじめに関係者向けの試乗を開始し、準備が整い次第、一般の利用者向けに提供を開始する。将来的には、さまざまな配車アプリから自動運転車両の乗車予約をできるようにするほか、数十台の自動運転車両を遠隔で監視するシステムを開発して、車両の台数やサービス提供エリアを拡大する予定。
同社は国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」の採択を受けている。今後も地域と連携し、移動の利便性と回遊性を高めることで、地域の価値向上やニーズに合った自動運転サービスの社会実装を推進していく。
※1:自動運転に関する行政手続きや関係者調整などを効率化させ、社会受容性の向上に貢献する取り組みを支援するため、東京都が設定している推進区域
※2:アクセル・ブレーキ操作とハンドル操作の両方が、部分的に自動化された状態