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モネ・テクノロジーズ、鳥羽市医療MaaS実証事業で新デザイン車両を導入。浮世絵調デザインで利用促進

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モネ・テクノロジーズ、鳥羽市医療MaaS実証事業で新デザイン車両を導入。浮世絵調デザインで利用促進

MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)は7月10日、三重県鳥羽市が実施し、同社が車両とシステムを提供している「鳥羽市医療MaaS実証事業」に新たなデザインの医療MaaS車両を導入すると発表した。新車両は7月19日から運行を開始する。

同実証事業は、医療施設から離れた地区に暮らす市民に医療サービスを提供することを目的に鳥羽市が実施主体となり、モネ・テクノロジーズ、セコム医療システム、ウィーメックス、三重近鉄タクシーが協力して行なっている事業。車両内でオンライン診療を行える設備を備えたマルチタスク車両で地区を巡回し、医師や薬剤師、保健師などに健康相談ができるほか、「患者移送サービス」も実施しており、モネ・テクノロジーズは実証の企画と運営、車両やシステムを提供している。

今回、導入した新車両は外装に浮世絵師の歌川広重の作品である「六十余州名所図会」の鳥羽を舞台とした図案を参考にした。デザインの採用には、現場の医師や看護師からの意見を基にし、鳥羽の景色の中を泳ぎ回る医師の姿を描くことで、へき地に医療サービスを届けるという強い思いを表現している。

同社では、オンライン診療の質や運用に対する懸念などの心理的な不安から、医療MaaSの利用を控える住民もいることから、高齢者の方にも親しみやすい浮世絵調のデザインを描いた新車両を運行することで、さらなる受診機会の拡大につなげたいとしている。

鳥羽市医療MaaS車両お披露目セレモニーの様子

実証運行は、2025年3月末まで。同実証の結果を踏まえて、車両を活用した新たな医療体制の構築を検討していく。

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