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直列6気筒サバイバル|ユーロ7とCO2規制に勝てるか

FEV日本法人 齋藤社長に訊く

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直列6気筒サバイバル|ユーロ7とCO2規制に勝てるか

けしてだれも本音は語らず、互いに腹の「探り合い」を繰り広げている。たとえカーボン・ニュートラリティ=炭素均衡が最終目標だという認識は一致しているにしても、そこに至る手段となると、地域や国としての、企業としての勝利が絡む。

TEXT&PHOTO:牧野茂雄(Shigeo MAKINO)
FIGURE:FEV

アーヘン工科大学の応用熱力学研究所所長だったフランツ・ピッシンガー教授により1978年に設立された。大学からスピンアウトしたESP(エンジニアリング・サービス・プロバイダー)である。1985年の米国を皮切りに’98年中国、’09年インドなど海外への技術センター設立を進めながら可変バルブイベント機構、ディーゼルエンジンの燃料系統、可変圧縮比機構、排ガス後処理装置、DCTを含む変速機などの開発に携わってきた。同社が開発した量産エンジンは、それとは知られない存在だが、我われの身近なところでも活躍している。現在は電動モビリティ関連の開発案件が多いという。

 

FEVはEU委員会からの諮問を受けて環境規制の方向性を提案するCLOVEのメンバーであり、ユーロ7案について科学的根拠のある提案を行なった。右の表からは省いたが、CLOVEはアンモニア、メタン、亜酸化窒素などの物質も規制に加える提案をしていた。

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