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FoxconnとNVIDIAが戦略的提携

自動運転の電気自動車開発

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FoxconnとNVIDIAが戦略的提携

2023年1月3日、NVIDIAと鴻海科技集団 (Foxconn)は、自動化および自動運転の車両プラットフォームを開発するための戦略的提携を発表。Foxconnが世界の自動車市場向けにNVIDIA DRIVE Orin コンピューターを製造し、EV向けにNVIDIA DRIVE Hyperion センサー アーキテクチャを統合する。

NVIDIAと鴻海科技集団 (Foxconn)は、2023年1月3日、自動化および自動運転の車両プラットフォームを開発するための戦略的パートナーシップ締結を発表した。

Foxconnは、世界の自動車市場向けにNVIDIA DRIVE Orinをベースにした電子制御ユニット(ECU)を製造するティア1サプライヤーとなる。Foxconnが製造する電気自動車(EV)には、高度に自動化された運転機能を実現するDRIVE Orin ECUとDRIVE Hyperionセンサーが搭載されるという。

Foxconnのソフトウェア開発センターでシニア ディレクターを務めるエリック イェ(Eric Yeh)氏は以下のように述べている。

「NVIDIAとの戦略的提携により、Foxconnが提供するインテリジェントな運転ソリューションが強化されるでしょう。私たちは、業界がエネルギー効率の高い自動化された車両を開発できるように協力しています。今回のパートナーシップは、革新的なEV開発と機会を追求するために、両社それぞれのユニークな強みを活用するものです。」

インテリジェントな車両にDRIVE Orinを採用する自動車メーカーは増えている。Foxconnとの提携により、NVIDIAは自動車分野における取り組みをさらに拡大し、高まる業界の需要に応えられるようになる。また、DRIVE Hyperion 認定センサーセットでEVのシステムを構築することにより、市場投入までの時間とコスト削減を加速することができる。

NVIDIAのオートモーティブ担当 バイス プレジデント、リシ ダル(Rishi Dhall)氏は次のように述べている。

「Foxconnとのパートナーシップにより、インテリジェントなドライビング ソリューションを開発するOEMは、NVIDIA DRIVE Orin プラットフォームの大量生産が可能なサプライヤーを利用できるようになります。FoxconnがDRIVE Hyperion センサー スイートもEVに活用するという決断は、安全性や信頼性、品質を損なうことなく、量産を加速するのに役立つでしょう。」

自動車グレードのNVIDIA DRIVE Orin システム オン チップは、毎秒最大254兆回の演算を実現し、自動運転車で同時に実行される多数のアプリケーションとディープ ニューラル ネットワークを処理するように設計されている。NVIDIA DRIVE Hyperionは、自動運転車を設計するためのモジュール式の開発プラットフォームおよびリファレンス アーキテクチャだ。

これらを組み合わせることで、車両の脳および中枢神経系として機能する。膨大な量のセンサー データをリアルタイムで処理して、自動運転車が安全に認識、計画、走行できるようになるという。

鴻海について

1974年に台湾で設立された電子機器メーカー・鴻海科技集団(Foxconn)は、技術的なソリューションを提供する企業。ソフトウェアとハードウェアに関する知見を生かし、新技術を統合した独自の製造システムを常に進化させている。電気自動車、デジタルヘルス、ロボティクス、そして長期的な成長戦略の鍵となる3つのキーテクノロジー(新世代通信技術、AI、半導体)の開発を行う。

Foxconn

NVIDIA について

1993年に設立されたNVIDIAはアクセラレーテッド コンピューティング企業で、1999年に開発したGPUは、PCゲーム市場の成長に寄与するとともに、コンピューター グラフィックスを大きく進化させた。現在は、データセンター規模の製品を提供するフルスタック コンピューティング企業としての一面ももつ。

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