トヨタと豊田自動織機、米で集団訴訟。フォークリフト用エンジンの認証不正問題で
トヨタ自動車と関連会社の豊田自動織機は9月24日、豊田自動織機が行っていたフォークリフト用エンジンの排ガスに関する認証不正を巡り、米国の購入企業から集団訴訟を提起されたと明かした。
同社は1月、認証取得時の排出ガスの劣化耐久試験において、実測値と異なるデータの使用や試験中の部品交換などを行い、実走行よりも優れた性能を示していたことが判明。2023年3月に日本国内でフォークリフトの販売を一部停止したほか、今年2月には、フォークリフト等用エンジン2機種の形式指定取り消し手続きが行われた。
ロイターによると、原告は、同社の不正行為が表面化したのは、米環境保護庁(EPA)から問い合わせを受けた後だったと主張。9月22日夜、「トヨタは被害を日本国内にとどめようとしたが、不正や怠慢、コンプライアンス違反という有害な文化が米国を含む全ての市場におけるフォークリフトエンジンの認証を無効にした」として、米カリフォルニア州サンフランシスコの連邦地裁に訴状を提出、補償的・懲罰的損害賠償、および全額返金を求めているという。