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京都工芸繊維大学、驚異の"学生フォーミュラ3連覇"を果たす。総合スコア803.07点、他大学を圧倒する完成度の高さ|学生フォーミュラ 2024

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京都工芸繊維大学、驚異の"学生フォーミュラ3連覇"を果たす。総合スコア803.07点、他大学を圧倒する完成度の高さ|学生フォーミュラ 2024
参加者記念ショット(※画像はオフィシャルフォトより)

2024年9月14日、第22回学生フォーミュラの表彰式・閉会式が開催された。国内外から78校、ICV(ガソリンエンジン)クラスとEVクラスに分かれての激戦が繰り広げられた。5日間に渡った大会は、京都工芸繊維大学の卓越したパフォーマンスによって幕を閉じた。同大学は、2022年・2023年に続き3連覇を成し遂げ、総合優勝6回を達成。他を圧倒する技術力と組織力を見せつけた。

TEXT&PHOTO:石原 健児(Kenji Ishihara)
主催:公益社団法人自動車技術会

5日間に及ぶ審査、集計は慎重を期す

5日間すべての審査工程を終えた表彰式直前、京都工芸繊維大学のプロジェクトリーダー長谷川拓登 さんはTOPPERのインタビューに応じ、「あまりこういうことは言うべきじゃないかもしれないですけど」と前置きした上で「十分優勝圏内にあるかもしれない」と自信をのぞかせていた。

大会は、車両の基本性能を評価する静的審査から、走行性能を測る動的審査へと進み、最終日となる14日には、「速いマシンが集まる注目イベント:エンデュランスファイナル6」が行われる。上位6校によるレベルの高い走りが披露され、岐阜大学や東京農工大学が好タイム1分13秒台をたたき出すなど、最後まで激戦は続いた。

16時30分開始を予定していた表彰式は、集計結果待ちから何度か変更となった。最終的に17時30分の開始となったが、よほど集計が困難だったのだろう。

今回注目されたのが、連覇を続けている京都工芸繊維大学の3連覇だった。過去にも2連覇を達成している同校は、並みいる強豪校の中でさらに記録を伸ばすのか?期待とともに臨んだ結果発表。はたして結果は…。

1位:京都工芸繊維大学
2位:名古屋大学EV
3位:神戸大学

京都工芸繊維大学は見事大会史上初となる3連覇を果たした。総合スコアは京都工芸繊維大学が803.07点。700点前後の2位、3位を大きく引き離し完成度の高さを見せつけた。同校の通算優勝回数は6回とこちらも最多記録を更新している。

京都工芸繊維大学プロジェクトリーダー長谷川さんは表彰式の壇上で「3連覇できて、めちゃめちゃ嬉しいです。ここまで来れたのは、スポンサーの皆さまやチームのみんな、応援してくれた全ての方々のおかげだと思っています」と感謝の言葉を述べた。

2025年はICV・EVクラス完全分離で審査・表彰、京都工芸繊維の4連覇にも期待

著者
石原健児

取材ライター。
1966年東京生まれの北海道育ち。大学卒業後、イベント関連企業、不動産業を経て印刷業へ。勤務先のM&A・倒産をきっかけに2016年からライター業を始める。医療系WEB媒体、ビジネス誌「クオリタス」などで活動。医師、弁護士、企業経営者、エンドユーザーなどを対象に取材してきた。総取材人数はだいたい1500人。就学前までに自動車や転落事故で「九死に二生」位は得ていると思う。最近好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。

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