TECHNOLOGY
マツダ・G-Vectoring Control/同Plusの開発者に訊く「ヨーモーメント制御の研究とGVCの実現」
- Supplierマツダ株式会社



車両横加加速度Jerk(ジャーク)に基づくヨーモーメント制御手法を検討した際の基本方針。スキルの高いドライバーはさまざまな情報を受けて、自ら構築した車両運動の統合的なイメージに近づくような操作を行なう。このドライバーの操作を、車両運動力学的に内容を吟味したうえで模倣しようというのが山門教授の研究の狙いだった。

車両運動に関わる技術者が解決を目指す永遠の課題が、ハンドルを切った瞬間の応答性のさらなる向上である。それに対応すべくDYC(ダイレクト・ヨーモーメント・コントロール)技術やアクティブステア技術が開発されたが、いずれも運動制御用アクチュエーターが必要なためコストと重量の増加を招いていた。

