NTTデータ・ヴァレオ・エンボテックがコンソーシアムを結成、自動駐車ソリューションを提供
2023年1月4日、NTTデータと、ヴァレオ、Embotechは、自動駐車ソリューションを提供するための大きなステップを発表。3社共同でコンソーシアム「VEN.AI」を結成し、自動車メーカー向けの自動駐車ソリューション提供を目指す。
2023年1月4日、NTTデータと、ヴァレオ、Embotechは、自動駐車ソリューションを提供するための大きなステップを発表した。3社は共同でコンソーシアム「VEN.AI」を結成。グローバルな駐車場自動化のソリューション・プロバイダーになることを目指すという。
このコンソーシアムは、所有するIP、最新テクノロジー、販売とサポート体制、強力な運用サービスなど、各社のコア・コンピタンスを組み合わせる。
VEN.AIは、センサー、コネクティビティ(5G など)、オフボード・コンピューティングを使用して専用の駐車スペースに車両を誘導するため、車両側の必要要件がほとんどないインフラストラクチャ・ベースのソリューションを提供する。自動駐車ソリューションは、車両の組立工場、アウトバウンド・ロジスティクスの物流拠点、車両フリート オペレーターのデポ、小売店舗、自動バレー駐車サービスを備えた駐車場など、さまざまなケースで活用できる。
初期段階では、VEN.AIは製造現場での活用に注力する。製造ステーション間で車両を自動的に誘導することで、自動車メーカーが組立工程の効率を向上させるのに役立てる。その後、車両を組立ラインの最後から出荷エリアの専用スポットまで移動。これにより、組立工程がより効率的になり、時間とコストが節約できる。
「VEN.AI は、NTTデータが自動車業界のお客様のためにインダストリー 4.0 に向けて効率性と生産性を向上させるために行っている投資の一例です」と、NTT Data ServicesのPresident of ManufacturingであるPrasoon Saxena氏は話す。「エッジ・コンピューティング、ネットワーク監視、高度なコネクティビティの進歩など、NTTデータのイノベーションにより、VEN.AIは、消費者や自動車メーカーなどにとってのモビリティをより簡単にし、エネルギー効率を高めます」
ADASセンサーを扱うヴァレオは、駐車システムを適切に機能させるために必要な技術を提供する。使用されるセンサーにより、駐車場で車を検出して位置を特定し、周囲の環境を認識することが可能になる。この情報は、アルゴリズムによって利用可能な駐車スペースに車を正確に誘導するために使用される。
ヴァレオのコンフォート&ドライビング・アシスタンス・システム・ビジネスグループのプレジデントであるマルク・ヴレコー氏は、次のように述べている。
「完全自動駐車は、顧客からの需要の高まりにより成長しており、ヴァレオはこの市場に対応するために必要なすべてのアセットを持っています。市場で最も包括的なセンサーポートフォリオを有しており、車両に完全な視野を提供しています。安全かつ効率的に駐車するには、正確な認識が重要なのです」
安全性はVEN.AIにとって重要な点であり、カメラ、光検出、低遅延のコネクティビティ、センサーの使用など最新の技術を統合する。このシステムは、安全性と可用性において最も厳しい要件と基準を満たすように設計されており、Embotech PRODRIVERなどのビルディング・コンポーネントを完備している。
このシステムが実現するレベル4の自動運転は、人間のようにフレキシブルな運転ができるように設計されている。混雑した物流エリアでの自動運転や、非常に狭いスペースへの駐車が可能で、スペース効率を高めることができる。
「VEN.AIは、自動運転が適切な状況で採用された場合、自動車の製造と流通の未来を一変させる可能性を秘めた、すぐにでも使えるビジネスケースがあることを証明しています」と、EmbotechのCEOであるAndreas Kyrtatos氏は語る。「このベンチャーはイノベーションを核としており、自動車の製造と流通に持続可能な自律性をもたらすことに専心しています」
さらに、VEN.AIは駐車自動化のソリューションをグローバルな生産システムに統合する。また、EVの自動充電機能を追加し、車載センサーを使用して広い駐車場での効率と柔軟性の向上にも貢献する。グローバル展開には、24時間年中無休の運用サポートも含まれる。
ヴァレオについて
ヴァレオは、モビリティをクリーンで安全、かつスマートにするイノベーションに注力する自動車部品サプライヤー。「電動化の加速」「ADASの加速」「インテリア・エクスペリエンスの再創出」「ライティングエブリウェア」力を入れている。
数字で見るヴァレオ
2021年、グループは173億ユーロの売上を記録し、OEM売上の12%を研究開発に投資。2021年12月31日現在、184カ所の工場、21カ所の研究センター、43カ所の開発センター、16カ所の流通プラットフォームを構え、世界31か国で103,300人の従業員を擁している。
Embotechについて
自動運転システムのソフトウェア スケールアップであるEmbotech。 同社の組み込み可能なソフトウェアは、自律システムが複雑な最適化問題をミリ秒単位で解決することで意思決定を行えるようにし、安全性、生産性、エネルギー効率を大幅に改善する。現在のアプリケーションには、駐車場施設、工場敷地、物流ハブ、港湾、鉱業での自動運転が含まれる。詳細については、以下を参照のこと。
Embotech Media Contact:comms@embotech.com
NTT DATAについて
NTTデータは、300 億ドル規模のITおよびビジネスサービスのグローバル・イノベーター。ビジネスおよびテクノロジーのコンサルティング業界、デジタル・ソリューション、アプリケーションの開発と管理、エッジからクラウドへのマネージド・インフラストラクチャ・サービス、BPO、システム統合、グローバル・データセンターを通じて、クライアントの変革を支援する。
詳細については、以下を参照のこと。
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