ホンダ「GB350」など2車種約1.7万台をリコール…制動灯が点灯しない・走行中にエンジンが停止するおそれ
本田技研工業(ホンダ)は、GB350・GB350 Sの2車種のリヤストップスイッチとバンクアングルセンサに不具合があり、制動灯が点灯しないおそれや、走行中にエンジンが停止するおそれがあるとして、2023年11月9日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年2月23日~2022年10月24日に製造された17,151台。
不具合の箇所は、制動灯(リヤストップスイッチ)と制動灯(リヤストップスイッチ)で、詳細は以下の通り。
1.リヤストップスイッチにおいて、防水用グロメット材料の配合が不適切なため、耐久性が不足しているものがある。そのため、オゾン劣化により当該グロメットに亀裂が発生し、スイッチ内部に雨水等が浸入してスイッチ接点部に付着すると、ブレーキペダルを踏まなくても制動灯が点灯、最悪の場合、スイッチ接点部が導通不良となりブレーキペダルを踏んでも制動灯が点灯しないおそれがある。
2.転倒時にエンジンを停止させる装置(バンクアングルセンサ)において、当該センサホルダ部の成形作業および金型管理が不適切なため、ホルダのシール性が不足しているものがある。そのため、雨中走行等によりセンサ内部に水が浸入するとセンサ内部の基板回路が短絡し、転倒状態と誤検知して走行中にエンジンが停止するおそれがある。
これまでに不具合は1が19件、2が8件発生しているが、いずれも事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、以下の対応を行う。
1.全車両のリヤストップスイッチを良品と交換する。
2.全車両のバンクアングルセンサを良品と交換する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。