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BlackBerryとマレリ、ソフトウェア定義型自動車の車内音響体験を強化

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BlackBerryは、2023年1月10日、Tier1サプライヤーのマレリがBlackBerry QNX音響管理プラットフォームを採用したことを発表。ソフトウェア定義型自動車の車内音響体験が、より高度で直感的なものになるための大きな一歩となる。

BlackBerry(本社:カナダ オンタリオ州)は2023年1月10日、Tier1サプライヤーのマレリがBlackBerry QNX音響管理プラットフォーム(AMP)を採用したことを発表した。これにより、ソフトウェア定義型自動車における高度で直感的な音響体験が実現する。

QNX AMPとQNX Hypervisorの導入により、音声コマンドの精度が著しく向上すると同時に、車内でのハンズフリー通話の妨げとる不快なエコーやバックグラウンドノイズが大幅に軽減される。QNX AMPにActive Sounds Designモジュールを追加することにより、各席個別のサウンドゾーンの生成、車内の複数ゾーンにまたがる音声認識、アクティブ・ノイズキャンセリングにも対応し、音響体験をより効果的に管理して快適なドライブを演出する。

QNX Hypervisor

BlackBerry QNXのシニア・バイスプレジデント兼責任者であるJohn Wall氏は、次のように述べている。

「車内音響システムを通じたハンズフリー通話に関しては、エコー、バックグラウンドノイズによる干渉、低音質が、長らく悩みの種となっていました。ソフトウェア定義型自動車の台頭とともに、業界は今や、こうしたストレスを解決して、より快適で楽しめる環境を創造するためのツールを手にしたのです。当社とマレリの長期的なコラボレーションは、今新たに次世代のインテリジェントなコックピット・テクノロジーの活用を通じ一般消費者のドライブ体験を一新する、大きな一歩を踏み出しました」

マレリのエンジニアリング&イノベーション電子システム部門バイスプレジデントのYannick Hoyau氏は、次のように述べている。

「ソフトウェア定義型自動車の変革に関する自動車業界の課題と可能性に取り組むため、当社はBlackBerry QNXプラットフォームの採用を進めています。私たちの継続的な関係は、セキュアで安全な革新的技術でコネクテッドカーの未来を後押しするという、共通のコミットメントの証しです」

BlackBerryとマレリは2016年、中国の大手自動車メーカー4社の組み込みコックピット・システムの共同開発に着手。2018年には両社のコラボレーションを拡大し、マレリの電子システムコックピットおよびデジタルクラスターのソリューションにおいて、QNX Platform for Digital Cockpitsを活用している。さらに2022年には、マレリのコックピットドメインコントローラーに、BlackBerry QNX Neutrino RTOSとBlackBerry QNX Hypervisorを採用した。

今回のコラボレーションは、BlackBerry QNXインテリジェント・コックピット・テクノロジー・プラットフォームの最新事例であり、コネクテッドカーにおいて高度で直感的な音響体験を提供するものである。また、BlackBerryは先ごろ、長城汽車の次世代高級車向け音響ソリューション開発にDayin Technologiesと提携したことを発表している。

Dayin Technologies社による採用について

BlackBerryについて

世界中の企業や政府機関向けに、インテリジェントなセキュリティソフトウェアとサービスを提供。同社のソリューションは、2億1,500万台の自動車をはじめ、5億以上のエンドポイントを保護しているという。

カナダ・オンタリオ州ウォータールーに本社を置く同社は、AIと機械学習を活用して、サイバーセキュリティ、安全性、およびデータプライバシーソリューションの分野でソリューションを提供。さらに、エンドポイントのセキュリティ管理、暗号化、組み込みシステムなどの主要分野をリードしている。

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