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コンチネンタル、インビジブルコントロールパネルとドライバー認証を搭載したカーブドディスプレーを展示

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コンチネンタル、インビジブルコントロールパネルとドライバー認証を搭載したカーブドディスプレーを展示

コンチネンタルは、CES 2023において「カーブド・ウルトラワイド・ディスプレー」を発表した。半径4,200mmの曲面スクリーンをダッシュボードに装着することで、デザインの自由度を増すとともに、ユーザーが運転体験に没入できる空間を提供する。

コンチネンタルは、CES 2023において「カーブド・ウルトラワイド・ディスプレー」を発表した。1.29mにわたるAピラー間の幅広い曲面に設置した47.5インチTFTディスプレーには、7,680×660ピクセルのアクティブ領域上に3,000個を超えるLEDが装備されている。

マトリックスバックライトによって、優れた高コントラスト画質を実現し不要なスクリーン領域を薄暗くするオプションも提供。このローカル調光技術により消費電力を抑え、読みやすさが改善するという。

半径4,200mmの曲面スクリーンは、運転者用、パッセンジャー用および中央の画面をひとつに融合しインテリアのデザイン自由度を高める。また、未来的で高級感あるコックピットを演出するとともに、シームレスな画面にコンテンツを表示することが可能となる。カーブド・ウルトラワイド・ディスプレーの量産は2025年を予定している。

コンチネンタルのユーザーエクスペリエンスビジネスエリア責任者、フィリップ・フォン・ビルシュハイド氏は、次のように述べている。

「カーブド・ウルトラワイド・ディスプレーは、ユーザーが完全に没入できる運転体験を提供します。高い輝度と品質が車内全体に広がり、車が動くリビングルームへと変わります。画面形状は、上質な視覚体験に大きな価値を置くお客様のニーズを満たします」

In2visibleディスプレー:必要な機能に焦点を当てた操作

クルマの機能を操作する統合制御ディスプレーは、ピラートゥーピラーディスプレーと連携し、必要なときだけ表示される。このディスプレーソリューションは、ドライバーの注意をそらす不要な情報を排除するほか、パネルを使用してユーザーの手の届かない領域を制御することも可能にする。パネルの触覚フィードバック機能により、道路から目を離さずにピラートゥーピラーディスプレーを操作できる。

半透明の表面で覆われた「インビジブル(見えない)ディスプレー」は、視覚的にも触覚的にもインテリアデザインにシームレスに統合されているのが特徴。表示が不要な場合はインビジブルになるが、ただの黒い空間として表示されるのではなく、木目、カーボン、または他のプレミアムな外観や感触の装飾的な表面と単一のユニットを形成するように融合する。特殊なマトリックスバックライトを備えており、コンテンツを必要な明るさで、どのような条件下でも可能な限り高いコントラストで表示する。

コンチネンタルのディスプレーソリューションズ プロダクトマネージャーであるカイ・ホーマン(Kai Hohmann)氏は、次のように述べている。

「当社の『In2visible』技術とカーブド・ウルトラワイド・ディスプレーを組み合わせることで、大型のディスプレーでも運転席と助手席からスクリーン全体を操作できる点がユニークです。手の届く範囲にあるシームレスに統合されたコントロールパネルは、タッチコントロールで車の機能を操作したいという要望にも応えています」

ドライバー認証ディスプレーがCES イノベーションアワードを受賞

コンチネンタルは、CES 2023においてドライバー認証ディスプレーも発表した。このソリューションは、顔認証による非接触で安全なドライバー認証を可能にすることで、ドライバーモニタリングに新たな機能を追加する。

ディスプレーおよび関連するソフトウェアには、trinamiXのセンサーがシームレスに統合されており、第三者による不正行為に対して最高レベルの安全性を確保する。高速で信頼性の高いドライバー認証を可能にするため、追加デバイスなしに車内決済などのアプリケーションが使えるようになる。

ドライバー認証ディスプレーは、「自動車技術と先進モビリティ」部門でCES イノベーションアワードを受賞した。

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