独ZFと米グッドイヤーが協業、車両運動制御ソフトウェアと道路状況検知技術を統合

今回の協業では、ZFの車両運動制御ソフトウェア「キュービックス」と、グッドイヤーの道路状況検知技術「グッドイヤー・サイトライン」を統合し、運転時の快適性や制御性、効率性の向上を目指す。

両社はリアル環境とバーチャル環境の両方でテストを実施。グッドイヤー・サイトラインは、雨の日などに起きやすいハイドロプレーニング現象を早期に検出し、車両制御のための最適な速度を提示する。深刻なハイドロプレーニング現象が検知された場合は、タイヤ・インテリジェンスからの情報を取得したキュービックスソフトウェアがシャシーアクチュエーターに車両を安定させるよう指示を出す。2つの技術の相乗効果により、ステアリングの操舵性を確保し、車両の応答性と安定性を向上させ、運転者の負荷を軽減するという。

同技術は、米国・ラスベガスで開催されているテクノロジー見本市「CES 2024」において、車両技術・先進モビリティ部門で「CES 2024 Innovation Award」を受賞した。