中国の高級EVブランドZEEKRが巨額の資金を調達!ハイエンド思考の戦略を貫くか?
ハイエンド指向を貫きながらEV市場を生き残れるか
ハイエンド指向の製品開発で差別化を図るZEEKRが、1,000億円の調達した。競争が激化する中国のEV市場において、ZEEKRは生き残ることができるだろうか。
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ガソリン車の全廃を目標に掲げる中国では、海外のEVメーカーが市場に続々と参入しており、マーケットシェア獲得に向けて独自の開発やサービスの展開を進めている。
中国の浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)に属するZEEKR(ジーカー、極氪)は、ハイエンド指向の製品開発などで他社との差別化を図る新興EVメーカーだ。
2021年に設立されたばかりのZEEKRだが、巨額な資金調達を経てEV市場に新たな風を起こそうとしている。
1,000億円の資金調達を発表
2023年2月13日、中国最大の民営自動車製造企業である吉利汽車は、傘下にある高級EVブランド「ZEEKR」が、資金調達Aラウンドで約1,000億円(7.5億ドル)を調達したことを発表した。
この資金調達によって、ZEEKRの評価額は約1.7兆円(130億ドル)に達し、日産の時価総額である約2兆円に大きく近づいた。
ZEEKRへの出資者は、車載半導体を手がけるイスラエルのモービルアイの社長兼CEOアムノン・シャシュア氏や、寧徳時代(CATL)、そして中国地場のファンドなどだ。
調達した資金は、製品・技術の開発研究やEV事業のグローバル展開、ユーザー体験向上のために充てるとしている。