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名車で辿る進化の軌跡。日産が誇る1930年代〜1990年代の代表車を「写真」と「スペック」で比較する

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名車で辿る進化の軌跡。日産が誇る1930年代〜1990年代の代表車を「写真」と「スペック」で比較する

クルマの技術は時を経て大きな進化を遂げた。スペックと見た目はどう変わってきたのだろうか。時代を彩った名車たちを写真とスペックで比べようという今回の企画は、日産自動車広報の協力により実現した。日産は神奈川県座間市に、1930年代から2010年代までの自社製造車を展示する博物館「日産ヘリテージコレクション」を開設。所蔵車両約500台の中から常時300台を展示している。今回はその中から以下の5台を紹介する。

1933年:ダットサン12型フェートン

1961年:ダットサンフェアレディ SPL213

1969年:フェアレディZ 432

1976年:スカイラインハードトップ 2000GTX-E 

1993年:ブルーバード 2000 SSS-G




TEXT&PHOTO :石原健児(Kenji Ishihara)
協力:日産自動車広報部・ヘリテージコレクション

1933年:ダットサン12型フェートン

日産最古のモデルである「ダットサン12型フェートン」は、日産自動車の創業年である1933(昭和8)年に製造されていたオープンカーである。愛称の「フェートン」は、折りたたみ式の幌を持つ4 人乗りのオープンカーを指す。バスタブのような形状のボディが特徴的。。車両重量は500kgと2024年現在の軽自動車の半分程度の重さで、最高出力は9kW(12ps)と控えめなスペック。60年後に登場するブルーバードの10分の1以下だ。

90年以上前のクルマとは思えないほど綺麗な外観
フロントにはDATSUNのロゴが
足回りはこんな感じ
ホイールのセンターにも「DATSUN」のロゴが
ヘッドライトにも「DUTSUN」の文字が
ほぼ垂直のフロントガラス、上部にはシングルワイパー
レトロで渋い内装
エンジンキーの差し込み口や計器類はフロントパネル中央にまとめられている
速度計は控え目な大きさ、現在ではみられない「CHOKE」レバーが中央に設置されている
布張りの天井がいい感じ
車内の天井は布張りの柔らかい造り
車両後部より、バスタブのような丸みを帯びた外観
後方マフラー近辺からみた車体下部のメカニック
後日訪れた日産座間事業所の地域イベントでは ダットサン12型フェートンがウェルカムボードを飾っていた

【車両詳細】
年式 1933年
型式 12型
全長 2,770mm
全幅 1,190mm
全高 ----mm
ホイールベース 1,980mm
トレッド(前/後) 980mm/1016mm
車両重量 500 kg
エンジン ‐‐‐ (直4 SV) 748cc
最高出力 9kW(12ps)/3,000rpm
最大トルク ----/----
サスペンション(前/後) 横置リーフ/縦置リーフ
ブレーキ(前/後) ロッド式ドラム/ロッド式ドラム
タイヤ 4.00-24 (外径表示)バルーン

1961年:ダットサンフェアレディ SPL213

著者
石原健児

取材ライター。
1966年東京生まれの北海道育ち。大学卒業後、イベント関連企業、不動産業を経て印刷業へ。勤務先のM&A・倒産をきっかけに2016年からライター業を始める。医療系WEB媒体、ビジネス誌「クオリタス」などで活動。医師、弁護士、企業経営者、エンドユーザーなどを対象に取材してきた。総取材人数はだいたい1500人。就学前までに自動車や転落事故で「九死に二生」位は得ていると思う。最近好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。

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