独ヴィテスコ・テクノロジーズとローム、SiCパワーデバイスの長期供給パートナーシップを締結
最新のドライブ技術や電動化ソリューションを提供する独ヴィテスコ・テクノロジーズとSiC(炭化ケイ素)パワーデバイスのリーディングカンパニーである半導体・電子部品メーカーのロームは、SiCパワーデバイスに関する長期供給パートナーシップ契約を締結した。
ヴィテスコ・テクノロジーズは2020年、ロームと「電気自動車向けパワーエレクトロニクスにおける開発パートナーシップ」を締結。これまで緊密な技術連携を行い、電気自動車に最適なSiCパワーデバイス及びSiC搭載インバーターの開発協議を行ってきた。
今回の契約により、ヴィテスコ・テクノロジーズは、エネルギー効率の高いSiCパワー半導体のキャパシティを確保。2024年から2030年にかけて、1,300億円以上の取引を予定している。
共同開発の最初の成果として、ロームのSiCチップを搭載したインバーターの供給を2024年から開始する予定。既に大手2社の電気自動車への採用が決まっている。
SiCパワーデバイスは、電気自動車のインバーター開発において重要なアイテムで、より高効率なパワーエレクトロニクスの設計を可能にする。中でもSiCチップは、高電圧対応が求められ、電気エネルギーの有効活用による航続距離伸長やバッテリーサイズ削減などが必要な電気自動車にとって重要なキーテクノロジーとなる。