いすゞと三菱商事、「グローバルサウス未来志向型共創等事業」に採択 。タイにおけるバッテリー交換式ソリューションの実証を推進
いすゞ、三菱商事は、経済産業省が公募する令和5年度補正予算「グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証 ASEAN加盟国)」に共同で応募し、採択されたことを発表した。2025年度より、タイ王国においてバッテリー交換式ソリューションの導入および電力インフラとの連携によるセクターカップリング※ の実証事業が進められる。
グローバルサウス未来志向型共創等事業は、グローバルサウス諸国が抱える課題を解決することを通じて、当該地域の市場の成長力を生かし、グローバルサウス諸国との経済連携を強化することや、事業実施国に貢献することを目的としている。さらに、日本国内のイノベーション創出につなげ、国内産業を活性化することが目指されている。
本実証事業では、いすゞが昨年10月、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」で初披露したバッテリー交換式ソリューション「EVision Cycle Conceptⅲ」の実機が活用される。バッテリー交換式ソリューションは、充電済みのバッテリーと数分で交換できるため、バッテリーEV(BEV)を充電することによる待機時間(ダウンタイム)の発生を回避できる。加えて、車両とバッテリーを分離することで、バッテリー単独でのエネルギーマネジメントなどの運用が可能となるため、再生可能エネルギーの効率的な活用など、さまざまな社会課題の解決が期待されている。
本実証事業にあたっては、2025年度から、いすゞと三菱商事に加え、両社の現地法人で、実際に実証を行う「泰国いすゞ自動車(Isuzu Motors Co., (Thailand) Ltd.)」および「トリペッチ いすゞ セールス(Tri Petch Isuzu Sales Co., Ltd.)」、そしてタイならではのカーボンニュートラルへの取り組みをサポートする「Commercial Japan Partnership Technologies Asia Co., Ltd.」の5社が連携し、活動を推進していく。
※セクターカップリング:
電力部門を交通部門や物流部門、熱部門などほかの消費分野と連携・融合させることで、社会全体の脱炭素化を進めるとともに、再生可能エネルギーを活用した持続可能な社会インフラを構築すること。