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欧州トヨタから発表された「C-HR プラグインハイブリッド220」搭載の新たなスマートテクノロジー。都市部使用で約106kmまでのEV走行距離を実現

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欧州トヨタから発表された「C-HR プラグインハイブリッド220」搭載の新たなスマートテクノロジー。都市部使用で約106kmまでのEV走行距離を実現

欧州トヨタは、新型「C-HR プラグインハイブリッド220」に搭載される、新機能「予測効率ドライブ」システムの概要を発表した。このシステムは、市街地および都市部走行での航続距離、電費、さらにはバッテリー寿命までもを最適化させるために実装されている。高出力13.6kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離は市街地および都市部で約100km、WTLP複合モードで最大66kmのEV航続距離(EAER)を実現している。

新型トヨタC-HRプラグインハイブリッド220は、街地や都市部のみで使用した場合、97~106kmのEV走行の推定航続距離(WTLP)を実現する。このとき、「予測効率ドライブ(プレディクティブ・エフィシェント・ドライブ)」システムは、過去の走行データとライブデータを使用して、PHEVシステムの機能を自動的に最適化し、効率性を向上させる。

このシステムは、トヨタC-HRプラグインハイブリッド220に新たに搭載された「ジオフェンシング機能」によるものだ。クラウドナビゲーションを通じて道路や交通状況を分析し、ユーザーの通常のルートや運転スタイルに関する継続的なパターンを学習。その結果から、車両は自動的にハイブリッドモードと電気モードを切り替え、低排出ガスゾーンでのEV走行距離を拡張している。

システムのもうひとつの要素である「減速予測制御」は、回生エネルギーの損失を低減し、燃費の向上に貢献するものだ。ナビゲーションシステムは、過去の走行データを利用して減速する場所を特定し、エンジンブレーキの力を自動的に高めて回生ブレーキによるエネルギー回収を促進する。

高速道路や上り坂に差し掛かり、より大きなパワーが必要になると、システムが先を見越してハイブリッドモードを選択し、予測される高需要に備えてバッテリーを充電することで、実用燃費をさらに向上させる。このシステムは、走行距離が増えるほど効果を発揮し、電力の使用をより効率的にする。

著者
Motor Fan illustrated

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