TECHNOLOGY
現代の千里眼:LiDAR[ヴァレオ・SCALA 3のテクノロジー]


「完全なソリッドステート」が現実的ではない現在においては、コストと性能のバランスから世代を通じて回転ミラー型としている。視野角については水平方向は一段落、今は鉛直方向の角度拡大がトレンド。自車の上下方向について、橋桁を通過するとき、看板を把握したいなど「もう少し近くまで見たい」というニーズによるものだという。

これまでのLiDARは車両最前部のグリルやバンパーに備わることが多かったが、より広く遠くまで測距したいというニーズからルーフに備える仕様を設計、そのため薄く作ることが必要になった。グリル/バンパー型のSCALA 3に対して鉛直方向視野角は1度多い26度とするなど、より高性能な仕様としている。

