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TECHNOLOGY

大排気量マルチシリンダーの典型 V8エンジン | 各種のエンジンの特質と動作を構造から考えてみる。

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大排気量マルチシリンダーの典型 V8エンジン | 各種のエンジンの特質と動作を構造から考えてみる。
ホンダ・RA808Eのエンジン | 第3期ホンダF1の掉尾となった2.4ℓV8エンジン。気筒容積300ccで市販車なら6気筒を選ぶところだが、19000rpmを実現するためピストンスピードを抑える必要

自動車用のエンジンとして、非常に数多くの種類が生み出されてきた。
その理由は動力性能の追求、搭載性の都合、生産と設計の共通化など、さまざまである。
それらを踏まえ、現代まで生き残ったものがあり、消滅していったものがある。
ここでは各種のV型エンジンを、機械的な構成から紹介していこう。
第4回はV型8気筒だ。フラットプレーンとクロスプレーンについても解説する。
TEXT◎MFi ILLUSTRATION◎熊谷敏直(KUMAGAI Toshinao)

V型8気筒 バンク角は90度

 4ℓオーバーの大排気量マルチシリンダーにおける典型的形式。8気筒ともなると直列はありえないので、必然的にVとなる。バンク角は720÷8 の90 度がセオリーで、V4 やV6 のようなイレギュラーな角度はほとんど存在せず、ほぼ100%が90度。この角度だと吸排気レイアウトに無理がなく、搭載性もまずまずだからだ。180度スローと90度スローの2種があるが、市販車では90度スローが一般的である。

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