電気回路の短絡による火災のおそれ。フォルクスワーゲン「コンチネンタルGT」など2車種412台をリコール
フォルクスワーゲングループジャパンは、コンチネンタルGTなど2車種のエアコン用の電動クーラントポンプにおいて、内部に発生した負圧を逃がす設計が不適切なため、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2023年5月25日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2018年7月5日~2019年11月2日に輸入された412台。
今回リコールの対象となるのは、2018年7月5日~2019年11月2日に輸入されたコンチネンタルGT、コンチネンタルGTコンバーチブルの2車種412台。
不具合の箇所は、電気コネクター(電動クーラントポンプ)。エアコン用の電動クーラントポンプにおいて、内部に発生した負圧を逃がす設計が不適切なため、当該ポンプ内部の電気コネクタ部に湿気が入り、電気回路が短絡することがある。そのため、当該ポンプの作動が停止することにより、アイドリング時にデフロスタ機能が低下。そのままの状態で使用を続けると、ポンプのコネクタ部が過熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。本国からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の電動クーラントポンプを交換するとともに、コネクタを点検し、必要に応じて交換する。また、使用者には、ダイレクトメールや電話、直接訪問で通知。日整連発行の機関誌や自社ホームページにも掲載するという。