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エコキャップを活用したモデルカーのアップサイクルプロジェクトを開始…伊那市と日産ら官民連携で

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エコキャップを活用したモデルカーのアップサイクルプロジェクトを開始…伊那市と日産ら官民連携で

伊那市(長野県)、伊那市社会福祉協議会、ミヨオーガニック(本社:愛知県名古屋市)、スワニー(本社:長野県伊那市)、ノエックス(本社:茨城県つくば市)、日産(本社:神奈川県横浜市西区)の6者は5月16日より、ペットボトルのキャップ(エコキャップ)を回収しアップサイクルする取り組み「NISSANエコ キャップ アップサイクル プロジェクトin 伊那」を開始した。

プロジェクトの背景

日産は2008年から、社会貢献活動の一環として子どもたちに身近なクルマを通して環境問題について考えてもらう環境教育「日産わくわくエコスクール」を行っている。これまでに、国内で12万人以上の児童が受講した。

地球環境や生態系に深刻な影響を及ぼしているプラスチックごみの削減と再利用へのチャレンジとして、これまでプラスチックを使用していた子ども向けの学習教材を再生プラスチック製のキットに生まれ変わらせ、環境教育に活用していく取り組みを行うこととなった。

日産は、サステイナブルブランドを展開するミヨオーガニックと連携し、製造にあたっては、伊那市で最新デジタル技術を活用し製品設計・試作・量産を行うスワニー、電気機器の開発設計・製造を行うノエックスと協力。この取り組みに共感した伊那市や伊那市社会福祉協議会も参画した。

「アップサイクリング・ワークスペース(UCWS)※」を始動させたメンバーの協力を得て、官民が密に連携し、子どもたちが回収したエコキャップを使ったモデルカーを制作。アップサイクルの過程で問題となる、リサイクル原料を使用する際のコストや製品品質などの様々な課題を解決しながら、教育までを行う循環型の仕組みを構築するという。

※アップサイクリング・ワークスペース(UCWS):
スワニーが提唱・推進している地域循環型[UH1]の持続可能な“モノづくり”の仕組み。地元の企業と社会福祉協議会などが手を取ることで実現。

具体的な取り組み内容

本活動の中心となる伊那市の小学校に回収ボックスを設置し、再生材料となるエコキャップを児童等から収集。同市内の社会福祉協議会で洗浄や色分けを行ったのち、粉砕により再生材料(粉砕ペレット)に仕上げる。

この再生材料を用いて、「日産わくわくエコスクール」で使用するモデルカーを制作。アップサイクル版モデルカー(10月頃完成予定)を使用する「わくわくエコスクール特別版」を、エコキャップ収集に協力した小学校や児童向けに開催する。

社会福祉協議会での色分け作業の様子
社会福祉協議会での色分け作業の様子
粉砕したエコキャップと色見本
粉砕したエコキャップと色見本

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