両備HD、台湾大手・マスター社製EVバスの国内独占ディーラーに
両備グループの両備ホールディングス(両備HD)は11月1日、台湾のEVバスメーカー・成運汽車製造(Master Bus Manufacturing、以下マスター社)と、同社製EVバスの独占販売に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。
マスター社は、2003年に設立した台湾の大手EVバスメーカーで、BMS(バッテリーマネジメントシステム)も自社開発しており、同社のバスにはLTO(リチウムチタン酸電池)を使用した高速充電を搭載している。
今回の締結により、両備HDはマスター社の日本国内における独占販売権を取得。マスター社が製品を日本で販売する場合、マスター社は両備を日本での製品の販売窓口と指定し、両備HDにはマスター社の日本での専属販売代理店としての独占的な権利が付与される。
両備HDの社内カンパニーである両備テクノモビリティーカンパニーは、車両整備技術やEVメンテナンス技術を有しており、脱炭素化に向けて事業推進している。同カンパニーがEVバスを輸入し取り扱うことで、販売から国内バス各社に応じた設備・装備のカスタマイズ、アフターサービスまでの一連の技術サービスがスピード感を持って提供できると見込む。
両備HDは、国内のEVバス普及に向けて取り組み、2025年までにマスター社の車両1,000台以上を取り扱うことを目標に掲げている。