マツダ「CX-60」約1.2万台をリコール…エンジンが再始動できずエンストするおそれ
マツダは、CX-60のエンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリに不具合があり、最悪の場合、エンジンが再始動できずエンストするおそれがあるとして、2024年10月31日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年7月5日~2024年8月27日に製造された1万2,965台。
不具合の箇所は、エンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリ。
エンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリのバッテリ制御が不適切なため、バッテリ内部のセルに電圧差が生じることがある。そのまま使用を続けると電圧差が大きくなり、エンジン始動時に故障判定してエンジン警告灯が点灯し、メータに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示され、モータアシストが停止するおそれがある。有車速アイドリングストップ時に故障判定すると、最悪の場合、エンジンが再始動できずエンストするおそれがある。
これまでに不具合が35件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のエンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリの制御プログラムを対策プログラムに修正し、車台番号打刻のハイフン後5番目の数字上部に黄ペンを塗布する。
使用者には電話やダイレクトメール、車両のセンターディスプレイ画面へのメッセージ表示等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。