マツダ「CX-60」約1.3万台をリコール…エンジンが再始動できないおそれ
マツダは、CX-60のトランスミッション制御コンピュータとエンジン制御コンピュータに不具合があり、エンジンが再始動できないおそれがあるとして、2024年10月31日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年7月5日~2024年8月27日に製造された1万3,747台。
不具合の箇所は、トランスミッション制御コンピュータとエンジン制御コンピュータ。トランスミッション制御コンピュータのクラッチ制御が不適切なため、以下の事象が起きる可能性がある。
1.モータでのEV走行中に停止したエンジンを再始動する際、モータとエンジンをつなぐクラッチの締結タイミングがずれることがあり、エンジンを再始動するためのピストン停止位置からずれて再始動できないおそれがある。(対象台数:12,514台/13,747台)
2.エンジンを停止しモータによるEV走行へ切り替わった直後に、停止したエンジンが再始動する際、モータとエンジンをつなぐクラッチの締結タイミングがずれることがあり、エンジン回転が上昇せず、再始動できないおそれがある。(対象台数:13,747台)
これまでに1の不具合が13件、2の不具合が29件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のトランスミッション制御コンピュータとエンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正し、トランスミッションの初期学習を実施する。改善対策済車には、車台番号打刻のハイフン後5番目の数字上部に黄ペンを塗布する。
使用者には電話やダイレクトメール、車両のセンターディスプレイ画面へのメッセージ表示等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。