TECHNOLOGY
無振動エンジンを開発せよ:OBRISTのZero Vibration Generator
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逆回転の単気筒エンジンをふたつ並べ、1次と2次のバランサーによってエンジン本体は無振動。これにジェネレーターを1機搭載すると加減速に伴う反力モーメントが発生し無振動でなくなる。そこでヘロンバランサーを使って無振動を実現した。
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カウンターウェイトが1次バランサーとなり、小さな2次の往復慣性力だけが残る。エンジン単体ではほぼ無振動になるが、搭載した1機のジェネレーターを加減速する反力モーメントが発生して回転振動が起こる。
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2機の逆回転ジェネレーターを搭載して反力モーメントを釣り合わせた。さらに偏心重りを持つジェネレーターを2倍速で回転させて2次の往復慣性力をバランスさせた。
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ジェネレーターを1機に減らしたのが3rdプロトタイプだ。廃止した左回転のジェネレーターの代わりに左回転のクランクシャフトにヘロンバランサーを追加して、右回転するジェネレーターの加減速の反力モーメントを釣り合わせた。2次のバランサーを廃止して、バルブ駆動用カムシャフトに4つのカム山を設けておもりを往復運動させた。カムシャフトは0.5次なのでおもりは2次の不釣り合い振動を発生してピストンの2次振動と釣り合う。
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