マツダ「デミオ」など15車種約14.6万台をリコール…走行中エンストに至るおそれ
マツダは、デミオなど15車種の低圧燃料ポンプに不具合があり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとして、2024年1月26日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年6月19日~2020年5月26日に製造された14万6,777台と、交換修理部品として出荷し、組み付けられた可能性がある車両が特定できたもの、できないものの一部。
今回リコールの対象となるのは、以下の通り。
1.2017年6月19日~2020年5月26日に製造された15車種14万6,777台
・マツダ デミオ、デミオ/MAZDA2、アクセラ、MAZDA3、アテンザ、アテンザ/MAZDA6、CX-3、CX-5、CX-8、CX-30、ロードスター、ビアンテ、プレマシー
・ニッサン ラフェスタ
・アバルト Abarth 124 Spider
2.2012年8月7日~2020年6月25日に交換修理部品として出荷し、組み付けられた可能性がある、車両が特定できた13車種142台
・マツダ デミオ、MAZDA2、アクセラ、MAZDA3、アテンザ、CX-8、CX-5、CX-30、ロードスター、ビアンテ、プレマシー
・ニッサン ラフェスタ
・アバルト Abarth 124 Spider
3.2017年7月~2023年4月に交換修理部品の燃料ポンプASSY、低圧燃料ポンプとして出荷し、組み付けられた可能性がある、車両が特定できない519個
不具合の箇所は、燃料装置(低圧燃料ポンプ)。ガソリンエンジン車の低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプケースと接触して低圧燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるという。
これまでに不具合が20件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の低圧ポンプを対策品に交換する。修理部品の準備に時間を要するため、部品の準備ができ次第、改めて案内する。
使用者には電話、ダイレクトメール等で通知し、日整連発行の機関誌と各社のホームページにも掲載する。