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EV用バッテリーの化学|「NMC対LFP」の構図【EVの基礎まとめ Vol. 4】
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結晶構造は、その名のとおり原子が集まるときの結晶の形状である。サイコロのような立方体、平行四辺形のように斜めになった立方体、直方体、さらには六角柱…のようにいくつかの形状があり、一般には7つの大分類になる。遷移金属ではとくに方向性を持たず自由に結合する性質の元素が多く、「入れ物」のような結晶空間が形成される。大雑把な表現だが、そこにどれくらいの原子を詰め込むことができるかによって「丈夫な結合」「ヤワな結合」といった性格が生まれる。たとえばNMC系LIB(リチウムイオン2次電池)の場合は、もっとも充填度の高いCo(コバルト)と体心立方のMn(マンガン)、面心立方のNi(ニッケル)という組み合わせであり、この組み合わせだからこそ何千サイクルものリチウムイオンの出し入れに耐えられる「入れ物」の骨格が形成されていると考えることができる。
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