グローバルプレイヤーによる競争が激化する自動運転 – 歴史を振り返る
アメリカの自動運転の歴史に迫る
常に自動運転市場の先頭を走り続けるアメリカ。歴史を振り返るとともに、現状を振り返っていこう。
目次
2018年12月、Alphabetの子会社であるWaymoは、世界初の商用利用となる自動運転タクシーの運用を開始した。
世界に自動運転時代が訪れると共に、各社の開発競争が加速していく。
自動運転時代の口火を切ったWaymo
アメリカの自動運転事情を語るうえで、時代の口火を切ったWaymoの存在は外せない。冒頭でも伝えた通り、2018年にWaymoは自動運転の有料商用サービスを開始した。
その後Waymoは、2021年6月に25億ドル(約2700億円)の資金を調達し、同年8月にはサンフランシスコでサービスの提供を開始している。
アメリカ在住のYouTuber、Ars Technica氏が「退屈なほど重大なミスは一度もなかった」と話すように、高い安全性を立証し続けている。
同年11月にはニューヨークでのマッピング作業を開始した。
ニューヨークはアメリカ最大の人口密集地域であるため、手動での運転試験によって、混雑した交通状況とユニークな道路形状を学習することを目的としている。
今後は完全自動運転試験も行う予定ではあるが、現在のところ具体的なスケジュールは不明である。
市長のエリック・アダムズ氏は「Waymoをニューヨークに迎えられることを嬉しく思います」とコメントしており、NYで自動運転タクシーが見られる日は、そう遠くないかもしれない。