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日本初、三菱自動車とゼンリンがEV利用データを駆使した「EV行動分析レポート」を提供開始。充電インフラ最適化に向けた画期的なソリューションとは|JAPAN MOBILITY SHOW 2024

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日本初、三菱自動車とゼンリンがEV利用データを駆使した「EV行動分析レポート」を提供開始。充電インフラ最適化に向けた画期的なソリューションとは|JAPAN MOBILITY SHOW 2024

三菱自動車、ゼンリン、ゼンリンデータコムの3社は、それぞれが保有する技術やデータを融合し「EV行動分析レポート」の有償提供を開始した。日本国内初のEV車両データに特化した分析サービスであり、各社の強みを活かしたものとなっている。三菱自動車は車両走行データを、ゼンリンは詳細な地図情報を、ゼンリンデータコムはそれらを解析するプラットフォームを、それぞれ提供する形だ。2024年10月15日から18日にかけて開催されたJAPAN MOBILITY SHOW 2024では、三菱自動車のブースで新サービスの詳細を展示。サービス開始の背景やメリット、具体的な対象ユーザーについて、株式会社ゼンリンデータコムの千葉博美氏が詳しく語ってくれた。

TEXT&PHOTO :石原健児
一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)

EV走行履歴を匿名で収集し、利用動向を正確に分析

「今回提供する『EV行動分析レポート』では三菱自動車さんのeKクロスEVとアウトランダーPHEVの走行距離や走行履歴情報、充電時間のデータを匿名で取得します」と、ゼンリンデータコムのオートモーティブ事業本部に所属する千葉氏は説明する。ゼンリンが保有する地図データや、充電スタンドの場所の情報を組み合わせることで、電動車がどの道路を多く通行しているのか、走行傾向が可視化できるようになったという。

展示ブースでは、グラフと地図を組み合わせて視覚的に走行データが表示されており、ビッグデータを活用した分析の精度の高さが強調されていた。

グラフと地図で走行ビッグデータを視覚化(画像はプレスリリースより)

車両走行データと地図情報データとのコラボレーション

著者
石原健児

取材ライター。
1966年東京生まれの北海道育ち。大学卒業後、イベント関連企業、不動産業を経て印刷業へ。勤務先のM&A・倒産をきっかけに2016年からライター業を始める。医療系WEB媒体、ビジネス誌「クオリタス」などで活動。医師、弁護士、企業経営者、エンドユーザーなどを対象に取材してきた。総取材人数はだいたい1500人。就学前までに自動車や転落事故で「九死に二生」位は得ていると思う。最近好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。

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