IDAJ、自動運転シュミレーションで精密な走行評価と開発時間短縮を実現。技術者のニーズに寄り添い開発の効率化を支援|第3回 オートモーティブ ワールド【秋】-クルマの先端技術展-
自動車開発には年間1000億円規模の費用がかかると言われている。コスト削減のためにも、実車制作の頻度を減らすことは重要な課題だ。株式会社IDAJは、1994年の設立以来30年以上もの間、トヨタやホンダ、三菱など名だたるメーカーを支援し、シミュレーションと解析によって車両開発をサポートしてきた。昨今、各社で新たな技術開発が激化する中、IDAJは自動運転シミュレーション分野にも進出している。その開発サポートのポイントとは何か。展示ブースにて福山恵介氏に話をうかがった。
TEXT&PHOTO :石原健児
主催:RX Japan株式会社
目次
実車テストの効率化を目指し、自動運転シミュレーションを導入
「自動運転など車両の機能評価をする際、実車で複数パターンの走行をさせるのは時間もコストもかかります」と、株式会社IDAJ(以下:IDAJ)営業推進部リーダーの福山恵介氏は自社サービス提供の背景を語る。IDAJでは、コンピューター上で熱や電磁場、音などのさまざまな物理現象をシミュレーションし、流体解析や構造解析を駆使して車両開発をサポートしている。「私たちの狙いは、試作や実験の回数を減らし、開発期間を短縮することです」。と福山氏は説明する。そして近年、さらに高度な自動運転技術の評価シミュレーションにも着手している。