東急、多摩田園都市エリアで自動運転モビリティを遠隔監視により運行する実証実験を実施

コロナ禍以降、働き方やライフスタイルの変化に伴い移動に関するニーズは多様化している。また、多摩田園都市エリアなどの郊外住宅地では、高齢化と起伏の多い地形から移動に関してはきめ細かなサービスが求められている。一方で、運輸・物流業界ではドライバーの不足や高齢化が深刻化していくことが予想されている。

東急は課題解決策のひとつとして、遠隔監視に自動運転技術を組み合わせる新しい技術の検証を2020年より実施している。2022年9月には、多摩田園都市エリアで東急バスおよび東急による自動運転実験を行っており、今回はその時に得られたノウハウを活用する。遠隔監視設備を東急バス虹が丘営業所内に構築し、1人の遠隔監視者で1台の自動運転車両の運行管理を行うことが可能かどうかを検証する。

将来的には1人の遠隔監視者が複数台の自動運転車両を運行管理することで、従来の路線バスを中心とした地域交通に加え、社会課題の解決に繋がる新たな移動サービスの可能性を検討する。さらに、これらの技術を発展させて移動サービスにとどまらない新たな事業への展開も目指す。

なお、本実験にあわせて東急および企業、行政、教育機関が連携して運営する新たなまちづくりの拠点 「nexusチャレンジパーク早野」でイベントを開催する。また、このチャレンジパークを自動運転車両の乗降ポイントとすることで、多くの人の参加を促し移動に関する課題やニーズに関する情報収集を行う計画だ。

本実験の詳細

1.概要

実施期間：2023年3月7日（火）～13日（月） ※3月10日（金）は運休
運行時間帯：10時～16時（運行間隔1時間に2便）
場所：川崎市麻生区虹ヶ丘地区・横浜市青葉区すすき野地区付近（詳細：下記走行ルート図）
区間：東急バス虹が丘営業所～すすき野とうきゅう～東急バス虹が丘営業所 ※途中乗降ポイントあり
乗車方法：LINEによる事前予約制（乗車定員1便あたり6名）
予約開始日：2023年3月1日（水）10時 LINE予約サイトで受付開始
運賃：無料
遠隔監視設備：東急バス虹が丘営業所内に設置
※遠隔監視設備は設置スペースの都合上、一般の方への公開は未実施
その他：時刻表・乗車予約など詳細は、LINE公式アカウント「東急 自動運転」にて確認

2.検証項目（予定）

3.各社の役割

4.nexusチャレンジパーク早野との連携

本実験と合わせて、nexusチャレンジパーク早野において「移動販売マルシェ」および「あおぞら図書館」を開催する。移動販売マルシェには、さまざまな移動型の店舗やサービスが日替わりで出店。住民の人気が高い店舗は長期的な出店を検討している。

あおぞら図書館は、川崎市立虹ヶ丘小学校の6年生が総合学習のテーマとして「チャレンジパークで地域の交流と賑わいを起こしたい」と企画したもの。本棚・ベンチづくりや本集めなどを自ら考えて推進したあおぞら図書館を一般公開する。

本イベントの概要

実施期間：2023年3月7日（火）～13日（月） 11時～16時
場所：nexusチャレンジパーク早野
出店数（予定）：平日…キッチンカー2台、物販・サービスカー1～2台／休日…キッチンカー3台、物販・サービスカー2台
出店内容（予定）：各種キッチンカー、産地直送野菜販売、出張型野外フィットネス、吹きガラス移動工房、移動式サウナ、移動式撮影スタジオ、移動式焙煎珈琲屋台 など
※出店スケジュールはnexusチャレンジパーク早野のホームページに

青空図書館：本イベント開催期間中の営業時間内は自由開放

nexusチャレンジパーク早野